開発の経緯
2014年8月に大阪で開催されたハッカソン「Civic Hack Osaka 2014」において,
「行政が発信する情報が,なかなか市民に届かない」しかし,新しい仕組みを導入する際に,
「行政職員の作業コストを増加させたくない」
という課題が参加者(自治体職員)から出されました.
その課題に対し,
「既存の情報・仕組みを,うまく活用することで解決しよう!」
というアプローチで解決することを目指し,開発がスタートしました.
その後も有志による継続的な開発・改良を重ね,大阪市以外の自治体にも対応した汎用版「PUSH広報」も開発し,現在に至っています.
「大阪から考えるCivicTechアプリコンテスト」でグランプリを受賞!

「大阪から考えるCivicTechアプリコンテスト」にて,「PUSH大阪」がアプリ・Webサービス部門のグランプリを受賞しました!
これも,多くのユーザの皆さんのご利用いただき,ここまでのだとTeam一同,感謝しています.
今後も引き続き,より役立つツールとなるよう改良を重ねていきますので,よろしくお願いします.
開発Team メンバー
・磯村 克彦
・上田 洋(Web版アプリ開発)
・大西 裕子(iPhoneアプリ開発,デザイン担当),フリーランス
・木村 満秀(Web版アプリ開発)
・古崎 晃司(サーバアプリ開発),大阪大学産業科学研究所 准教授
・松村 亮平(iPhoneアプリ開発)
・吉廣 之晴
技術情報
システム概要

自治体がホームページで公開している新着情報のRSSを自動収集し,内容を解析して,「想定している対象者,記事のカテゴリ」などの属性情報(メタデータ)を自動付与した上でRDFデータベースに格納しています.
ユーザは,スマートフォンやPCから,データベースにアクセスすることで,自分の関心に応じた記事を閲覧することができます.技術的には,自治体の広報情報に特化した,WebベースのRSSリーダと位置づけられます.
将来的に,各RSSがオープンデータ化されたときには,RDFデータベースをLOD(Linked Open Data)として公開することを想定しています.
使用しているデータ
・自治体が公開しているRSSファイル(詳細は,PUSH大阪 PUSH広報
・アーバンデータチャレンジが提供している「日本の地方自治体で提供されているオープンデータリスト」
・大阪市がオープンデータとして公開している統計情報一覧
・LODチャレンジ2011-2013応募作品のメタデータ
・株式会社jig.jpによる「日本のオープンデータ都市データ」
システムの特徴
1.ユーザの属性(居住している区/男女/職業/関心)に応じた情報の配信
・情報の絞込も簡単に可能
・プッシュ配信機能も作成予定
2.既に配信されているRSSを利用することでサービスが開始できる
・新しくデータを作成するコストが不要
・すぐにサービスを開始することができる
・大阪市に限らず,RSSを配信している自治体であれば,すぐに同じサービスの提供が可能
→最低限,必要な設定は,RSSファイルを指定するだけ
3.導入が進めば,ユーザのWeb閲覧履歴を活用した情報分析への応用が見込まれる
ライセンス,および,ソースファイル
PUSH大阪/PUSH広報は,
・RSSを収集するためのクローラー
・RSSを閲覧するためのアプリ(iOS版,Web版)
から構成されています.
ライセンスは
・RSSのクローラー(ソースはこちら),および,Web版のアプリはApache License V2.0
・iOS版のアプリについては,利用は無料ですが,ソースコードは現状では未公開
となっています.
※ソースの公開場所やライセンスについては,今後,変更となる場合もありますので,ご了承下さい.
関連資料
■「PUSH 大阪」の詳細説明(仕組み&使い方)
(大阪市さんの職員勉強会で使用した発表資料です)
■デモ・デーでの紹介スライド(デモ動画はこちら)
(2015/03/07「大阪から考える CivicTech アプリコンテスト」 デモ・デーでの「PUSH大阪」紹介スライドです)
■「PUSH 大阪」の説明資料(Civic Hack Osaka 2014の成果発表資料に技術説明を加筆したもの)
■Civic Hack Osaka 2014のイベントページ
■Civic Hack Osaka 2014の開催レポート(イベントを主催された村岡さんのブログ記事)